木は、姿カタチを変えながら
人の営みと共に文化を育んできた -
二〇二三年
[酒蔵 × 空師 × 和大皷バンド]の呼吸が合わさり
この森から送りだした『山武杉(さんぶすぎ)』は
酒桶や太皷となって
次の100年を歩みはじめました。

そして 今年
「ハンヤー ヨイヤサー」
おろした足音途絶えぬよう
酒蔵が再び 唄をうたう
太皷は艷やかに 脈を打ち鳴らし
酒は移ろいの醸した香りを振るわせて
「一回とおもうな」
イかした兄弟たちの 里帰り

絵: OZ-尾頭-山口佳祐
二〇二五年 四月二十日
“終わりとはじまりを祝う森の祭り”
二年越しの「木遣り祭り」を開催いたします。
文化醸成を促す春の櫂入れに
皆さまのお力添え、お待ちしております!
『木遣り祭り2025』
【日程】 4/20(日) 10:00 – 16:00 ※受付 9:30〜
※雨天延期 (前日18時の予報をもってC&A WEB、またはSNSにてお知らせいたします)
【会場】 日向の森(ヤケマルタトオノ会場) ※駐車場あり
【内容】
・木遣り/ 参加型 山武杉の曳き上げ
・お振舞い/ カフェうふふ×森のキッチンによる賄い飯
・トークセッション&木廻しプロジェクト(仮)
・ライブ/ 和太皷バンド GOCOO
・お土産/ 木遣り祭り之図 -山武- 二〇二五ポストカード
【参加費】 限定 100名(事前申し込み必須)
● 大人(高校生以上) ¥5,500
● 小学生/中学生 ¥1,500(小学生未満 無料)
・ お支払いは現金のみとなります
・ 本イベントの運営を含む 森のつくりなおし活動協力費としていただいております
【持ち物】 グローブor滑り止め付きの軍手、my箸、椀、皿
・ 木遣り(曳き出し)の際、グローブや滑り止め付きの軍手を着用してご参加ください
・ 当日参加者にはお振舞いがございます
<お振舞いについて> 食物アレルギー等の対応やその他のご要望にお応えすることはできません。ご了承ください(食事等の持ち込み自由)
・ 最新情報はSNSにて配信
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※ 以下の<申し込みフォーム>よりお申し込みください
※ 木遣りの際、私共も十分配慮しながら開催いたしますが『危険は必ずある』ことを念頭にご参加ください
※ 雨天時は延期縮小開催を予定しておりますが日程は未定です。内容は著しく変更される可能性がございます。また再度お申し込みの必要がございます
※ アクセス 及び 注意事項を必ずご確認ください
※お申込み後やむなくキャンセルをお申し出の際には問い合わせフォームよりご連絡いただきますようお願いいたします

※定員数に達した時点で締め切らせていただきます。予めご了承ください
【Time Schedule】
9:30- 開場/受付開始
10:00- 木遣り
12:30- 昼食(お振舞い)
13:00- トークセッション&木廻しプロジェクト(仮)
14:30- ライブ
16:00 終了
※時間はあくまでも目安です。前後することもありますのでご了承ください。
森の独白
“単純で小さなものから、複雑で大きなものになることが進化のように思えるが
より小さく より単純になるという進化もある”

「微生物と共生する社会」を掲げる寺田本家が、地域や風土とのつながりを撚りなおすように
この森から送り出した地木『山武杉(さんぶすぎ)』で、大きな木桶をつくった。
数多の生命らが手を合わせる
その間(あわい)に生成されていく 様々な”ギフト”。
彼らはその中から主に酒を扱い、世に送り出すのが仕事だ。
“的を外さない” ための再現性に管理面など
コストやリスクを抑えようと天秤にかければ
琺瑯や主流のステンレス製に軍配はあがりそうなもの。
また、安価な木材だって手に入るなか
あえて地木を使い、”不確か” な木桶へシフトしていくことの意味。

彼らもまた、 “揺れ”や”ズレ”を探している
きっと木であることの不確かさは
彼らにとって意中の相手であり
1000年を生きる大きな樹木が
1年を生きる小さな草へ進化を遂げたのと
そう違わない
酒蔵として、いち生命として
生き続けるための変化と選択なのだろう。
その敬いや祈りを想わせる姿勢を
今、世界が称賛している。
種を越え、感覚を超えた
見えざるものとのつながりが価値へと変わる時代。
木桶が 森と社会を確かにつなぐ「四方よし」のバトンだと信じて
私たちは木を遣り渡す。

木遣り /10:00‐
●木遣り(き-やり)とは
–木を遣り渡す(運ぶ・おくる)こと–
その昔、重たい木や岩などを多人数で運ぶ時、力を合わせるための掛け声や合図として唄われていたのが木遣り唄でした。現代では作業そのものが動力化し、木遣り唄は作業唄から離れ、おめでたい祭礼などで祝儀歌として歌われるようになっています。
この祭りでは”その昔の木遣り”に習い
参加者総出で呼吸を合わせ、谷から木を曳き上げます。

トークセッション-ほろびの光- /13:00-
曳きだしているつもりが
曳きだされていたのは 私たちの方だった―

寺田本家の歴史を紐解いてみると
そこには山武ゆかりの[アララギ]歌人や山人との深い繋がりがありました。
この100年の黎明に
凍てついた露を融かしうるのは、人の営み
その因縁を解かしうるのは、人とヒトならざるモノとの繋がり。
時を置いて、ふたたび共鳴しあう
[酒蔵 × 空師 × 〇〇]の発酵トーク!
あぁ すべては森の仕業かもしれない。
ゲストスピーカー
チーズ職人/ 柴田千代(しばた ちよ)
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千葉県大多喜町にあるチーズ工房【千】sen 店主。
千葉県富里市出身。18歳でチーズ職人を志し、東京農業大学卒業後は北海道とフランスでの修行。
2014年に大多喜町で築120年の古民家を改装しチーズ工房【千】senを開業。
2017年11月1日には、国内のチーズ生産者にとって最高賞にあたる農林水産大臣賞を受賞。史上最速、女性初、関東初の受賞となった。
2019年『情熱大陸』出演。2022年フランス本部があるギルド協会よりギャルド・エ・ジュレ Garde et Juréを叙任する。国内産の乳酸菌酵母を利用した「鼓動Kodou」Japan Cheese Awards 2024 で最優秀部門賞を受賞、World Cheese Awards 2024 GOLD受賞。
日本の大地を醸すチーズ職人として世界に挑み続ける。
https://fromage-sen.com/


寺田本家/ 寺田 優(てらだ まさる)
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1973年大阪府堺市生まれ。学生時代より世界各地を放浪。
大学卒業後、動物番組 制作のカメラマンとして活動後、2003年より千葉で350年続く蔵元「寺田本家」 に婿入りし、発酵の素晴らしさに魅せられ酒造りの修行を始める。2012年に24代目の当主となる。
寺田本家で使用する原料は、米・水・微生物の3つのみ。無農薬米を使用し、とことん手造りにこだわっている。
主力商品は「五人娘」「香取」「むすひ」など。
https://www.teradahonke.co.jp/
WO-un(ヲウン)/ 佐瀬 響(させ きょう)・栗原 幸利(くりはら ゆきとし)
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空師(そらし)/ NPO法人 CHARCOAL&AXE 代表
-驚き[WO]から 納得[un]へ-
かつてブランド木材を産出した 千葉県山武市を拠点に空師を生業としながら、木材だけでなく 消費されることのない体験を生産する “あたらしい林業” を展開。
また 永らく放置されていた山武市有林「日向の森」にて、ヒトと森が共にあるための 積極的な環境のつくりなおしに取り組む。
※空師(そらし)とは
木に登り枝や幹を伐る、特殊技能を会得した樹上作業の専門家。高層ビルなどがなかった時代「空にいちばん近いところで仕事をしている」「空(樹冠)ばかりみている」その姿から空師と呼ばれるようになったと言われています。
https://wo-un.com/

木廻しプロジェクト(仮)/遣り手募集
2025年の試みとして
あらたに酒桶となろうとする木の余材を迎え
森と暮らしや社会をつなげてくださる「遣り手」を募ります!

酒桶を造る際、側板には杉の白い部分と赤い部分が共存する甲付と呼ばれる材が使われます。
しかしこの甲付は一本の木から数枚しか取ることができません。
底板には赤身が使われますが、それでも桶だけで丸木を使いきることはなく、多かれ少なかれ余材は出ます。

木が暮らしの中心にあった時代とは異なり、これを放っておいて日の目を見ることはなく
かと言って投売りな発想は必ず場を荒らすことになる。
私たちが観たいのは、森と人とが祝福し合う光景。
そんな折「森(木)の声を世界に響かせたい!」と
整備活動へも参加くださっている
和太皷バンド GOCOO/ Kaolyさん ならではの想いが重なり
余材を活用した桶太皷づくりへとつながりました。

こうして2023年に送り出した木は酒や音となり
蓋を開けてみれば
チーズに 麹に パンと
各地で ギフトを世に送り出す「遣り手(やりて)」の元へと嫁ぎ、姿カタチを変えながら次の歩みをはじめていました。
その昔、自然信仰のあった日本人は、本尊造仏の際に出た余材から特別な小持仏をつくったという話があります。
観念的なつながりに加護を求め、心の安寧を得たのかもしれません。
この祭りで木を介し遣り渡すのは、想いや願いも混在した「心」です。
小持仏同様、酒桶や太皷も心の現れと言えます。
が、心というのは「手」がなければ彼の元に留まろうとする。
造り手、語り手
他者の手に触れ、心が動く。
その心が結んだ”御守”に身を寄せて、私たちは暮らしているように思うのです。
同じ木を遣う寺田本家やGOCOO、そして森の家族となって
森の美しさから面白さまで まるっと世へ送り出してくださる
造り手、語り手
心を遣り渡す”手“を募集いたします。

※本募集はイベント参加者を対象としております
※あくまで本回中に曳き上げた材の中からの提供となるためご意向に添えない場合もございます
ライブ /14:30-

和太皷バンド GOCOO
バンド結成から28年。
変わらぬメンバーで共に時を重ね、生み育ててきた唯一無二のグルーヴと音楽性で
世界各地、様々なジャンルの音楽フェスティバルに招聘され
五大陸40カ国を巡ってきた、旅する和太皷バンド。
太皷、ゴング、声、そして大地を踏み鳴らす響きが
天地を震わせ、魂を震わせ、原初の祭りへとつながり共鳴を起こす。
JUNO REACTORとコラボし、映画『MATRIX Reloaded』『MATRIX Revolutions』のサウンドトラックに参加。2009年Newsweek誌『世界が尊敬する日本人100』。
2021年 「晴れたら空に豆まいて」で
行われたイベント
「発酵スル生き方」では
寺田本家当主 寺田優さん
WO-unの二人を ゲストにお招きして
それぞれが繋がりあい
共鳴しあい 共に生きる未来を
描き出した。
また GOCOO リーダー KAOLYは
TAWOO太皷道場を中心に、国内外でそのスピリットを伝え続けている。
2020年アメリカで、世界を代表する女性太皷奏者が集結し開催された『HERbeat Concert』 に出演。
そのドキュメント映画 『Finding HERbeat』が全米で公開中。

■お問い合わせはこちら
→https://charcoal-and-axe.wo-un.com/contact/
【共催】CHARCOAL&AXE/ 寺田本家
【後援】

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注意事項
『ペットの同伴』 『お車での来場』について
●ペット同伴での入場について
・ペット同伴の際は必ず伸縮しないリードを使用し、ペットから目を離さないでください。また他のお客様へのご配慮をお願い致します
排泄物は飼い主様の責任において適切な処理を必ず行ってください
●車でお越しの皆様へ
・会場前の通りは一部道幅が狭く、擦れ違い困難な箇所がございます。イベントへご来場の際は [日向の森 野球場 側] からお越しください。ご協力お願いします
※アクセス 及び 注意事項 をご確認ください
・路上駐車はおやめください
●その他
・会場は”公園”のような管理された施設ではございません。山武市のボランティア団体さんと実行委員等で少しずつ手を入れている山林です。篠竹等の刈り残り、樹上の枯れ枝など『危険は必ずある』ということを念頭にご来場ください
・イベント中や森内での怪我や事故、トラブルについて 私共は責任を持つことはできません
・主催者による撮影が予定されています。後日WEB等へ掲載される場合がございますので、あらかじめご了承ください
・当イベントが開催される林地は公園ではございません。イベント時以外、関係者不在時の許可のない立ち入りはご遠慮いただいております
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