これまで私たちが森と向き合う中で得た沢山の気づき、結び、喜び…
それをより多くの方達と分かち合い深めていく学びのプログラム、それが「ビビビの森学校」。
この学校では教材、教室、先生、すべてが「森」。
農林業を始め、建築、手仕事、歴史、文化芸術など… 森が内包する様々な学びをそれぞれの分野に特化したナビゲーターと共に今後展開していきます。
(※現在は隔月で“今ある私の日常に心地よく馴染んでいくような畑との付き合い方″を探る「畑のビ」が進行中。)
今回ヤケマルタトオノ2023ではその中でも〈農〉〈建築〉〈アート〉の三つをピックアップしその体験版を特別に席数限定で無料開放いたします。ナビゲーターを務めてくれるのは日々それぞれの現場で土に、木くずに、はたまた絵の具にまみれながらも、同時にその対象との関係性を問い直し学び続けることやめない実践者たち。
きっと彼らから得られるのは知識や理論より「見方」。金木犀の香りを覚えた途端、周りにどれだけ金木犀が溢れていたかに気付くかのように、新しい見方を一つ身に着けるごとに、慣れ親しんだはずの日常が未知の味わいと色彩に溢れていく…
自分でも気づかないうちに物事の捉え方を限定していた概念〈フィルター〉が鮮やかに覆される瞬間や、そんな気付きや学びが連なり、少しづつ浮かび上がってくる景色に心奪われていく感覚をあなたも是非!
「ちきゅうのせなか と わたしのおなか」by はる農園
土って何?砂とはなにが違う?どうやって生まれてきたんだろう?
そんな素朴な疑問をめぐる土の絵本。
浜辺の砂の上にはヤドカリが藻を探し歩き、褐色の土の草原にはヤギが草を食む。
赤土の森には猿が木の実を巡って争い、柔らかい黒土の畑には人が種をまいている。
畑にヤドカリの食べるものは無いし、私のお腹は草原の草を消化できない、、、
地球の背中(土)と生き物のおなかには切っても切れない秘密の関係が隠されている。
その秘密を探しに浜から森まで土の中とそこに生きる生き物のおなかの中を絵本でめぐります。
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内 容| はるさんオリジナルの絵本と共に巡る土とお腹の関係
時 間|11:00~11:30
料 金|無料
体験定員|10名
斎藤 はるか
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はる農園 / LGBT百姓
大学で土壌学を専攻。タイ、アメリカ、ベトナムや国内の土150以上を掘ってまわり、風土と社会について、農業の現場で学ぶ。
茨城の農業法人に勤務後、2012年に千葉県印西市で独立してはる農園を始める。
農園の傍ら、味噌や醤油を作り、冬は木こり、猟師として活動するLGBT百姓。
季節に追われ外で働き、野菜を漬けて、眠気に勝てたら土壌学
「”知っている”の中身」by 海岸屋ふー
「杉を知っていますか」と聞かれてあなたはどう答えますか。
国産建材においては今も昔も、他を引き離して圧倒的な割合を占める杉。一昔前までは大工に限らず、一般の施主や生活者でさえ森でスギ、ヒノキ、サワラを見分け、それぞれの木が持っている特徴〈軽いのか重いのか、硬いのか柔らかいのか、釘はきくのか、鉋はかかるのか〉を語る事が出来ました。では今私たちが杉を「知っている」というその中身はなんでしょうか。森で迷うことなく杉を指さし、その特徴や活かし方を一つでも挙げることができるでしょうか。
これは建材や建築に限ったことではなく、食品、衣料、車、家電、ケータイなど、私たちの生活に不可欠なものの殆どが、その中身や仕組み、どこで誰にどう作られたかについてもブラックボックス化しているのが現状です。
勿論そんな複雑で煩わしい事の封は閉じたまま、その恩恵だけを受けることは可能ですしその方が一般的です。でもそこにそこはかとない不安を感じたり、少しでも自分の行動や暮らしに根をはったところを感じたいという方々の為に、住まいをつくるというものづくりに関って来た私なりに、「知っている」の中身を満たしていくようなお話をさせて頂こうと思います。
森に身を置き、周りの木々を眺めながら今一度「住まい」の始まりを紐解いてみましょう。
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内 容| 在来大工による「木」のはなし
時 間|11:00~11:30
料 金|無料
体験定員|10名
田中 隆義
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1959年生まれ
現在は小林綾子と二人で(有)海岸屋ふーと言う名前の設計事務所と工務店を運営。
日本の建築の伝統的な技術を芯にして、そこに住む人に寄り添える住まいを作るために修行をしています。
「みえるもの みえないもの」 by OZ-尾頭-山口佳祐
むかしむかし、日本では大きな木や石は神様として崇められていたとか。
ヒトと自然との間(はざま)にある「もの」とは・・・
「みえる みえない」といった曖昧さが生む日本人の特性をOZの目線で少しだけお話します。
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内 容| 画家の目線からはじまるちょっと踏み込んだ表現のはなし
時 間|11:00~11:30
料 金|無料
体験定員|10名
OZ-尾頭-山口佳祐
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画家 絵師
日本特有の思想や感覚、現代の発想や画法を融合し、万物に秘められた“何か”を追求しながら筆を走らせ続けている画家。
近年は大絵馬や現代絵図を描き、奉納や文化の継承を進める傍ら海外での個展開催・アートフェスティバルへ参加するなど表現は多岐に亘る。