風土探求家のはるさんをゲストナビゲーターにお迎えし、－今ある私の日常に心地よく馴染んでいくような畑との付き合い方－を探る年間プログラム「畑のビ」（全体概要はこちら）
前回4時限目の「ちきゅうのせなかとわたしのおなか」の流れで補足的に深めようと思った微生物の話ですが、あまりにも本編で盛り上がりすぎたのと、微生物の話が捕捉ではどうにも収まらなそうだったのでまだ畑の作物や草たちもギリギリ夢の中…のうちに今回、改めて座学で深めていきたいと思います。
土の中、お腹の中、水の中… 私たちには見えない所、見えないスケールで音もたてずに様々な物質を分解し、終わりを始まりへと変換しこの生態系の「恒常性」のカギを握る微生物たち。最近では大腸菌が複雑な迷路を解く能力があることや、糸状菌が餌となる木片の方向や大きさを認識し記憶していることなど、ミクロで脳を持たないこの生き物たちが考えたり、決断する「知能」に近いものを持つことが明らかになって来ました。
…でも「目に見えないほど小さな生物をまとめて表現したもの」という広く緩いくくりの中の多種多様な世界。
実は上に出て来た大腸菌と糸状菌は作りもサイズも働きも大きく違い、大腸菌は「細菌」に、糸状菌(きのこなど)は「菌類」に分類され、その違いは植物と動物の違いよりはるかに大きいものとされています。（どちらも菌とつくのになんてややこしい…）
この小さな世界の大きな違いを捉えるカギは38億年と言われる生物の歴史にあります。海で生まれた地球最初の単細胞生物が何をきっかけにし、どんな出会いや別れを繰り返しながら、今ある生態系においてそれぞれのニッチ＜役割＞にたどり着いたのか。その道のりをはるさんのガイドと共に辿りながらこの見えない世界の「景色」を、そして今私たちに見えている世界との繋がりを紐解いていきたいと思います。
そして昨年の5月に始まった「畑のビ」もこの春でいよいよ一年。
一サイクルを終え、はるさんの手ほどきと共に土や作物と向き合いながら少しずつ見えて来た畑の表情やひととなり。微生物のトークの後は今までの学びの一つ一つを振り返り「私の日常に心地よく馴染む畑との接点」を改めて探りつつ、この春からのそれぞれにあった作付け計画に着手します。
※年間プログラムとはありますが途中からのご参加、単発でのご参加も可能ですので是非お気軽にご参加ください。
畑のビ・5時限目 「びせいぶつのみちのり」
【日時】2024年2月18日(日) 9時~12時
※雨天延期 （前日18時の予報をもってC&A WEB、またはＦＢページ他ＳＮＳにてお知らせいたします）
【会場】 日向の森（ヤケマルタトオノ会場）
【料金】一般：2500円 ※2回目のご参加から2000円
3rd会員：1500円 ※2回目のご参加から1000円
※森のつくりなおし会員制度についてはこちら⇒https://charcoal-and-axe.wo-un.com/crewship/
※ 本イベントの運営を含む 森のつくりなおし活動協力費としていただいております
【定員】20名
【内容】焚き木を拾いながら山菜が自生する林地の整備
焚火を囲んで、はるさんによる微生物トーク
4時限目に仕込んだ葦(よし)堆肥の経過観察
一年の学びを振り返りながらこの春からの作付け計画
【持ち物】 飲み物、グローブor軍手、鎌、剪定ばさみ、汚れてもいい服装、長靴など
※一年をおおよその期間として隔月開催を予定しています。各回の間にも状況に応じて草とり、芽かき、間引き、 収穫などの作業、SNSでの情報共有を行う予定です。
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※ ＜申し込みフォーム＞よりお申し込みください
【ゲストナビゲーター】
斎藤 はるか/ Saito Haruka
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はる農園 / LGBT百姓
大学で土壌学を専攻。タイ、アメリカ、ベトナムや国内の土150以上を掘ってまわり、風土と社会について、農業の現場で学ぶ。
茨城の農業法人に勤務後、2012年に千葉県印西市で独立してはる農園を始める。
農園の傍ら、味噌や醤油を作り、冬は木こり、猟師として活動するLGBT百姓。
季節に追われ外で働き、野菜を漬けて、眠気に勝てたら土壌学
【主催】CHARCOAL&AXE
｜今後のスケジュール｜
・1/28（日）森林整美vol.54
・2/25（日）森林整美vol.55
・3/24（日）森林整美vol.56
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※内容については変更される場合もございます
※当イベントが開催される林地は公園ではございません
イベント時以外、関係者不在時の許可のない立ち入りはご遠慮いただいております
※ アクセス 及び 注意事項を必ずご確認ください
●お問い合わせ
→https://charcoal-and-axe.wo-un.com/contact/
＼あなたのご寄付でできることがあります。
C&Aの森のつくりなおしに是非ご参加ください！／
多くの生き物たちが支え合ってようやく森が在るように、活動への参加の仕方も多様であっていい。皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。
