社会性昆虫と呼ばれ、誰に教わるでも指示されるでもなく、精巧かつ強固な巣をつくり
オスとメスを産み分け、役割を効率的に分担し、蜜源の方角や距離を言葉を使わずに伝え合い、
特殊な技法で保存食をつくり冬を超え命をつないでいくミツバチ。
他にも、ヒトが農業を始めるはるか昔、
数千万年も前から巣の中でキノコを育て食料とするアリや
芋虫からの食害から身を守るため、
香りを合成し芋虫の天敵となるハチに援護要請を行う植物、
私たちの神経系ネットワークと変わらぬ方法で情報のやりとりを行い、
意思決定や問題解決能力を持つともいわれている菌類など・・・
ヒトより下等とされてきた生き物たちの驚きと不思議に満ちた生態が明らかになるにつれ、
私たちが知能や技術と呼んでいたもの、「高度」と信じてきた社会や文明が揺らぎ始める。
そしてそこに見え隠れするのは人知を超えた何か、その確かな存在。
その存在へと感性を拓き、
知っていたはずの、分かっていたつもりのこの世界ともう一度出会い直し、
私たちの意識や知性が撚り直された時、
そこにはどんなヒトが、そしてどんな社会が生まれるだろう・・・
今年も森に沢山の学びや気づきという実りをもたらせてくれた
3人の講師をゲストに迎え、
虫や植物の生態、環境、アート、社会人類学、進化、教育など
多様な視点から、いまだ捉えることのできない「何か」へと手を伸ばし、
安心安定のための答えではなく
喜びに満ちた「問い」へとつなげるトークセッション。